この時期、倉庫の整理をしていると使用期限の切れた農薬を見つけて「アチャー」となることもあるのではないでしょうか?
農薬には農薬取締法に従って「有効期限」が定められています。
この有効期限はパッケージの裏やボトルの底などに「24.10」と表示された数字のことで、左のような表記の場合「2024年10月末までは使用できることを保証しますよ」という意味になります。
というわけで、「2024年10月以降はただちに効果がなくなりますよ」という意味では無いんです。
保証はされませんが、効果がなくなるわけでは無いんです。
ただし、モノによってはあまりにも期限を過ぎると固まってしまったり、効果が悪くなってしまう物もあります。
この記事では、「どのような農薬なら期限が切れてもある程度使えるか?」という視点で書いています。
- オススメは茎葉処理除草剤
期限切れでも使い切ってしまうのに最もオススメなのがラウンドアップなどの茎葉処理除草剤です。
なぜかと言うと、効いているかどうかが草を見れば一目でわかるからです。
期限切れ農薬の最も心配なところは「効果が残っているかどうか」だと思います。
雑草に直接かける茎葉処理除草剤なら、効果があったかは草を見ればわかります。
もし効果がなければ、もう一度期限の残っている除草剤をかければ良いだけです。
ちなみに私は期限が切れて3年経ち、ラベルの色も変色してしまったラウンドアップを撒いたことがありますが、ちゃんと効きました。


- 予防殺菌剤など効果がわかりづらいものはオススメしない
逆に期限が切れてからの使用をオススメしないのは「予防効果」を主に謳っている農薬です。
予防剤なので病気などが発生する前に撒くものですが、効いているか非常にわかりにくいです。
他の薬剤と混ぜるのならともかく、最悪の場合全く効かなくて病気にやられて全滅…
なんてこともありえますので、捨ててしまうか、使うにしてもダメもとで使うかになります。
まとめ
期限切れ農薬と言っても、すぐに効果が無くなったりするわけではありません。
近頃は農薬の値段も上がってきていますし、廃棄するにもお金がかかる場合もあります。
ラウンドアップなどの茎葉処理除草剤は多少期限が切れていても問題なく雑草を枯らしてくれるので、ダメ元で使ってみるのもアリです。
せっかく買った農薬を無駄にしないように、使えるものは有効利用しましょう。
ただし、あくまでも使用は自己責任になるのでよく考えて判断して下さいね。
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